今日は、リフォームの相談です。「工務店にだまされていないか心配」という、なかなか切実なお話でした。
今日の相談
- 昭和50年ころに新築された住宅を購入した
- 地元の工務店に、設備の入れ替えや断熱サッシへの取り替えの見積もりを頼んだ
- アスベストが使われていないか心配だと話したら、見積もりに「コーティング塗装」が入っていた
「アスベストが入っているかどうかも分からないのに、ふっかけてきているのではないか」という相談です。
吹付けアスベストの可能性は低いけれど
古い建物であっても、木造住宅の規模で吹付けアスベストが使われている可能性は低いです。
ただし、建材にアスベストが含まれている可能性はあります。石綿を0.1%を超えて含む製品の製造や使用がすべて禁止されたのは、平成18年(2006年)9月1日です。今回の住宅は昭和50年ころの新築なので、それよりずっと前の工事です。
ある年代より古い建物の建材にはアスベストが含まれている、という考え方は、大きくハズレてはいません。なので、工務店がコーティングを提案すること自体は、あり得る話だと思います。
リフォームでも事前調査は義務
解体のときのアスベストの事前調査はよく知られていますが、リフォームでも同じように義務があります。
石綿障害予防規則 第3条第1項(抜粋)
事業者は、建築物、工作物又は船舶(中略)の解体又は改修(封じ込め又は囲い込みを含む。)の作業(中略)を行うときは、石綿による労働者の健康障害を防止するため、あらかじめ、当該建築物、工作物又は船舶(中略)について、石綿等の使用の有無を調査しなければならない。
大気汚染防止法第18条の15でも、解体だけでなく、改造や補修の工事の元請業者に調査が求められています。調査の結果は、発注者に書面を交付して説明しなければなりません。
なので、基本的には、工事の前に工務店から調査結果の説明があるはずです。心配なときは、調査結果の書面について聞いてみるとよいと思います。
入っているかどうかは、分析調査でわかる
建材にアスベストが含まれているかどうかは、分析調査をすれば判明します。ただし、調査費用は別途かかります。
調査費用をかけて確かめるのか、含まれているものとして対策をするのか。ここは、工務店と相談して決めるところだと思います。
金額が妥当かどうかは、相見積もりで
では、コーティングの見積もり金額は妥当なのか。これは、私にも判断できません。
金額そのものが気になるなら、相見積もりをしてみてはいかがでしょうか。
審査する側のひとりごと
「入っているかどうか分からないのに」という気持ちは、よくわかります。でも、分からないからこそ、リスクを見込んで提案している可能性もあります。提案があっただけで「ふっかけている」とは言い切れません。
まずは、なぜコーティングが必要なのか、調査はどうするのかを、工務店に聞いてみるのがよいと思います。


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